【孤独】なぜ孤独だと日本人はつらいのか

こんにちは。村人の日記です。

今回は、孤独だとなぜつらいのか書いていこうと思います。

【目次】

結論から書くと「甘え」の欠如が孤独を作っていき、つらい思いをすることになる。と村人の日記は考えます。また、周りに甘えれる人がいないからつらい思いをすることになると考えました。

心労気味のエンジニアぼっちの写真

孤独とは

まず、孤独とはどんな意味でつかわれるのでしょうか?

孤独とは、精神的なよりどころとなる人や、心の通じ合う人などがなく、さびしいこと。                             ウィキペディア

このような状態の人を俗に孤独と言われます。

 

でも、最近コロナウイルスの影響によるお一人様ブームで、別に一人の方が気楽だと感じられる方々も増えてきました。だから別に孤独でも大丈夫そう、と思われた方も、おられると思います。

一人の方が実際気楽だけど、、

「実際一人楽だし楽だし、もう一人でいいじゃん」

と思った方も少ないながらもおられると思います。しかし、一人が楽だと言っている方は、必ず帰るべき友人たちが待っていると思います。時には一度、一人で人間関係から離れ、満喫するのもいいですが、帰るべきところがあるのであれば、またそのうち帰りたいと思うはずです。

 

甘え

皆さんは、「甘え」という言葉をしっていますか?

「甘え」の構造 土井健郎

この本で著者は、今の日本人は昔と比べて「甘え」という行為が年々おろそかになっている。また、人間関係にはどんな人でも「甘え」がいかなるときも発生すると主張した古典的名著です。



「甘えと孤独やら人間関係となんのつながりがあるの?」

このような疑問が浮かぶのも不思議ではありません。ですが、「甘え」が日本にとって重要な概念であったことは間違いありません。

 

「甘え」とその歴史

「甘え」の概念は、日本が形成されてから、長い間に培われてきました。当時の日本人は、村といった伝統的な共同体の構成員として、自分を位置づけ、所属する集団の中に自分を埋没することを美徳として暮らしてきました。

横手かまくら祭り(秋田県横手市)の写真

第一の共同体の崩壊と坊ちゃん

しかし、明治の時代の転換期の明治維新の中で、近代国家に生まれ変わるための近代化改革が進められていきます。近代国家では、精神的独立を目指す個人主義の価値観を日本人に押しつけました。けれど、当時の日本人は、これまで築き上げてきた従来の伝統的価値観との2つ価値観に思い悩みます。

正解か不正解かジャッジする男性の写真

そんな日本人の心の葛藤を描いたのが明治の文豪夏目漱石です。彼の代表作である「坊ちゃん」の主人公は、自らを独立自尊の精神の持ち主だと認めながらいまだ日本の伝統価値観に縛られ続けその矛盾の中に生きているまさに典型的な日本人の姿なのです。

第二の共同体の崩壊と家族

1939年の第二次世界大戦で日本は敗戦国となり、旧来の秩序や権威は次々と崩壊、それと同時に日本の暮らしも様変わりしました。特に日本人の生活に大きな影響を与えたのが家族形態です。

 

戦前の家族は父親が絶対的権利で妻も子供もそれに従わなければならない家族体系でした。しかし戦後の日本は家族制度は崩壊し核家族と呼ばれる新たな家族形態が誕生します。

 

戦後の日本は好景気が続き日本の家庭は豊かになりました。それと同時にこれまでの社会に当たり前のようにあった強い父親という存在を失います。戦前の父親は家庭内で尊敬されるリーダーで、何があっても絶対に家族をまもってくれる。そんな家族に安心感をもたらすことが父親の役割でした。

戦争がおわると父親は一家のリーダーではなく、家族に少しでも豊かな暮らしを提供する一人のプレイヤーへと変化し、その結果父親は仕事のためにいつも家にいないのが世間の常識となっていき、やがて家庭内での存在感は薄れ、尊厳も失っていったのです。

単身赴任で満員電車に揺られて通勤するお父さんの写真

次に「甘え」の条件とは何か書いていきます。

 

「甘え」の条件

甘えるための条件は

・甘える相手がいること

・親しい二者関係が成り立っていること

 

孤独の人は、この条件をみたしていない場合が極めて高いです。一見簡単そうに見える条件ですが、これを現代の日本人がみたしている割合はそこまで多くないと思います。

へーすごい!ほんとー!えーまじでーの写真

孤独を解消するには

「甘え」の考えを中心に置くと、親しい二者関係をつくらなければいけません。そのために、アドラーは愛するということの一節で

愛は技術であり、能動的で無条件に相手に与え続ける

                           アドラー

 

そのほかにもアドラーは人を愛する技術を習得するための条件として

・自分との約束を守り抜く自制心

・一つの物事に取り組む集中力

・成果を焦らず、地道に前に進んでいく忍耐力

・習得したい技術への強い興味、関心

 

以上の4つの条件を満たすことにより、本当の愛が生まれるとアドラーは説きます。「愛するということ」は初心者でも難しさのあまり読み途絶えるといったような類いの本ではなく、ゆっくり、丁寧に読み進めることができる作品です。もし、孤独の現状を打破されたい方は一度実際に読んでみてください。何かしらのヒントが隠されているはずです。

 

最後に

 

「甘え」の概念を中心的に孤独の問題について書いてみました。いま孤独や周りに甘えれる人がいない方に少しでも手助けが出来たのなら幸いです。

 

それでは、ありがとうございました。